年末年始の休みは12/23~1/4です 

顎関節症/70代女性

顎関節症の施術例 施術記録
年齢70代
性別女性
職業主婦
主訴右耳の下が痛い
初回来院日2024/1

北九州在住の方で集中ケアを御希望され来院されました。

主訴と経過

右耳の下が痛い。
常に痛みは感じるが、食後から強くなり続く。
起床時が一番楽。
お孫さんと話している時、テレビを見て笑っている時、忘れている時もある。
50歳くらいから体操を続けている。  

経過をメモして来て下さいました
  • 2023/10
    顎に違和感

    ストレスの掛かるような出来事があったがそれが関係しているのか分からない

  • 2023/11
    耳鼻科を受診

    顎関節症と診断される
    ツムラ葛根湯エキス・塗り薬を処方される
    ⇒ 変化なく痛い

  • 整形外科を受診

    炎症反応は無く、痛み止めがあまり効かない

  • 寝られなくなり高血圧になる

    血圧を下げる薬を2種類処方される

  • 2023/12
    大学病院を受診

    炎症を抑える薬を処方される
    経皮吸収型消炎鎮痛剤

  • 逆流性胃腸炎を発症

    口の中が苦くなる
    寝る事が出来ない
    睡眠薬を処方される

  • 大学病院を受診

    筋肉の強張りをやわらげる薬を処方される

  • 2024/1
    ペインクリニックを受診

    筋肉の強張りを和らげるための注射を受ける(2回)

  • 背中が痒くなり皮膚科を受診

    保湿剤とアレルギーを抑える薬を処方される

  • 来院前日
    身体に違和感とだるさを感じ泌尿器科を受診

    膀胱炎検査(-)
    細菌感染を抑える薬を処方される

来院予定日の前日に体調が悪くなり、一度は滋賀へ来られるのを断念されましたが、その翌日来院を決心されました。

各検査

・痛みは10段階中
・幼少期の中耳炎により左の聴覚はほぼ消失(補聴器を使用)
・耳鳴りは無し
・神経学的反射テストは左右差なし
・顎関節の動きの左右差は軽度
・背中から腰に掛けて丸い感じ(軽度後弯)
・頭と首の連動性に異常あり
・口を開けるための筋肉に圧痛
・精神的な不安が強い
・食欲がない

施術内容

滞在期間は1週間。計4回の施術を行いました。

①全身の動きのバランスの改善を目的とした頭頚部・胸腰部の調整
②頭頚部でも特にバランスの悪い局所の動きの改善
③頸部の筋肉を緩めるための鍼治療
④原因の分からない痛みに対する不安を取り除くための経絡への鍼治療
⑤胃腸の働きを安定させるための鍼治療

施術による変化

上記の5項目を目的とし2~3日間隔で4回。刺激量と部位を変えながら施術を行いました。
変化が現れたのは2回目の施術後です。
帰宅後2時間ほどぐっすり眠り、久しぶりに痛みを感じない。

しかしその翌日、痛みが右だけでなく左にも広がります(事前に説明しています。この痛みは1日だけ)が、耳全体に温かさを感じ始めたそうです

4回目の来院時には『お薬って何なんでしょうね?』とおっしゃるほど症状は改善されており、3回目の施術後から食欲も出て、美味しく食べられるようになったそうです。

また1カ月後くらいに来たい。と希望されましたが、北九州は遠いですからね。
『様子をみて、私の施術が必要であれば』
という事にさせて頂きました。

まとめ

今回は病院ではっきりと原因を特定できなかったケースです。
勿論、当院でも原因の特定は行えません。
ただ、施術が可能かどうかの鑑別は出来ますので自信をもって施術をさせて頂きました。

西洋医学で原因を特定出来ない多くの症状に東洋医学、そしてカイロプラクティックの考え方は力を発揮する事が多いです。

カイロプラクティックの考え方から言えば幼少期の中耳炎は大きなポイントになります。
東洋医学で考えると五臓六腑のバランスまで関係してきます。

今回は、『良くなりたい!』という想いで、諦めず、私の提案を信じて下さった事による結果です。
良くなりたい!良くしたい!
この思いは間違いなく快復を助けてくれます。

御自宅へ帰られた後も調子良く過ごされているそうです。

※施術の回数・頻度・経過には個人差があります