鍼灸治療
東洋医学と西洋医学では、病の原因に対する見方が違っています。
東洋医学では、先人の豊富な臨床経験をもとに独自の医学体系をつくり上げてきました。
人間の身体は五臓六腑を中心として一つの身体を形成しており、このバランスが崩れた時に病気が発生すると考えられています。
例えば鍼灸ではそのバランスを自然治癒力により取り戻すことが出来れば病気が治る。と考えます。
ですから臓器を直接治療するのではなく、体表にあるツボに働きかける事によって『気・血・水』のバランスを保ち、内臓の機能を整える事で身体全体の調和を図ります。
鍼灸の効果
鍼や灸で身体の一部に刺激を与えると、防御反応として中枢神経内にモルヒネのような役割を持ったホルモンが放出されます。
この物質(内因性オピオイド)が、痛みを抑え、また痛みを脳に伝える神経経路をブロックします。鍼灸が痛みを緩和する効果が高いのも、このメカニズムが働くからです。
また、神経を刺激して血行を促進し、痛みに対する効果だけでなく、自律神経に働きかけ胃腸や心臓・血管などに作用しその働きを調節します。
最近では、ヒトの持つ免疫力を賦活させる働きについても様々な研究がなされ、まだ解明されていない鍼灸の効果も期待されています。
- 血行促進作用
- 生体機能調節作用
- 免疫力の活性化作用
使用する鍼
直径0,14mm~0.20mm程度の極めて細いステンレス製で、ガス滅菌済みの使い捨ての鍼を使用します。