年齢 | 10代 |
性別 | 男 |
職業 | 高校生 |
主訴 | 歯の痛み |
主訴と経緯
- 1週間ほど前から痛むようになった
- ジャンプの着地の時に痛む
- 両側の上の奥歯が特に痛む
- 歩いている時は問題ない
- 虫歯の痛みではない
視診・触診
- 胃の経絡は上歯に、大腸の経絡は下歯に関連しているためチェックをするが、大きな問題は見当たらない。
- ジャンプしている時の姿勢、歩行時、腰掛け時の姿勢をチェックすると、頭頚部に問題が見付かる。
- 左右の顎関節に動きのアンバランスが見付かる
- 首と肩をつなぐ筋肉に過緊張(コリ)が見付かる
施術内容
①歯根の感覚を運ぶ神経への影響を考えて頭頚部を調整。
②頸部と肩をつなぐ筋肉の調整のための鍼治療
③顎関節の動きを調整
まとめ
歯の痛みについて胃や大腸の経絡に沿った考え方も出来ますが、今回、経絡上には特に気になる点は見つかりませんでした。
話を聞きながら、それよりも先に頭に浮かんだのは、歯根の感覚を運ぶ三叉神経が頭蓋骨のどの部分を走行しているかです。
頭蓋骨の一部である蝶形骨を神経線維は通過しています。
こめかみにあたる部分です。
顎関節が、こめかみ部分(蝶形骨)の近くにあるので顎関節の影響とも考えられますが、先ずは頭蓋骨全体に広がるテンションを開放するようなイメージで調整しました。
この直後、右の歯の痛みは10→2。左の歯の痛みは10→5。
顎関節の調整と筋肉の鍼治療を行うと、右の歯10→0。左の歯10→5。
治療はここで終了。帰宅後1時間ほどは体を休め、その後は軽めのトレーニングは許可しました。
翌日には、歯の痛みは感じなくなっていたそうです。
積み重なる勉強と部活、そして最近行った修学旅行での初めてのシュノーケリング体験などにより少しずつ頭頚部の筋の緊張が蓄積していたことが影響していたかもしれません。
※施術の回数・頻度・経過には個人差があります